事故情報

5.安全弁が取り外された第二種圧力容器が爆発

1.災害発生状況

伸線工場において、午後2時頃、被災者である伸線工Aが、伸線機械の装置にエアーを供給する第二種圧力容器(エアーコンプレッサー)の制御盤に異常を示す赤色灯が点灯しているのを発見した。直ちに、当該圧力容器を調べたところ、ホースから「シュー」というエアーの漏れる音が聞こえた。Aは、当該圧力容器を運転したままで、吐出側空気配管の吹出弁を手動で閉め、ホースの交換を行うことにした。
交換作業を始めて約20分後、当該圧力容器が火炎の噴出とともに爆発し、Aが負傷(不休)した。

2.爆発した容器の概要
  • 種類:第二種圧力容器(エアーコンプレッサー)
  • 能力:出力 2.2kw 最高使用圧力 0.93MPa
  • 製造年:本体2004年3月 タンク1997年2月
  • 内容積:80L(0.08m3
  • 運転状況:日曜日を除き24時間連続運転
3.災害発生原因
  1. 安全弁が取り外され、閉栓プラグが取り付けられていたこと。
  2. 圧力開閉器の接点が折れ曲がっていたこと。
  3. 圧力下で温度上昇により潤滑油が分解して微粒状の炭化物が発生し、それがシリンダーヘッドおよびタンクの内面に堆積し、その炭化物に油分が浸透したため、酸化反応熱により発火・爆発したこと。
  4. 定期自主検査を実施していなかったこと。
  5. 圧力容器の運転を停止せずにホースの交換作業を行ったこと。
4.災害防止対策
  1. 安全弁を適正に取り付けること。
  2. 圧力開閉器、電磁開閉器を含め、機器の定期自主検査を確実に行うこと。
  3. 潤滑油については、炭化物の発生が少ない指定されたものを使用するとともに、定められた量を給油すること。
  4. エアー漏れ等機械に異常が発生したときは、機械の運転を停止した後、修理作業を行うこと。

タンク亀裂の状況



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