事故情報

4.蒸気回転釜の破裂事故

1.事故を起こした蒸気回転釜の仕様

種類:蒸煮器
適用規格:第二種圧力容器
最高使用圧力:0.3MPa(外釜)
材質等:SUS304 t6(内釜・外釜)
内容積:55ℓ(外釜)

2.事故の概要

平成18年6月1日、サンドイッチ用の鶏肉を炒めた後、蒸気回転釜を洗浄しようとしたところ、内釜と外釜の溶接部が破断し、外釜の蒸気の圧力で内釜が飛び出した。飛び出した内釜は、洗浄作業をしていた被災者の顔面を直撃して被災者は死亡した。)

3.蒸気回転釜の使用状況

使用状況:12年
稼働状況:365日/年・10サイクル/日
蒸気回転釜の内釜はふた板が取り付けられているが、異物の混入を防ぐためのもので内釜の圧力は大気圧である。使用方法は、内釜に鶏肉を入れ、外釜で15~20分蒸気加熱し、加熱が終わると水で洗浄する(この加熱から洗浄までが1サイクル)。洗浄効果をあげるため、洗浄工程においても外釜には0.2MPaの蒸気を通している。
使用期間における加熱冷却の累積繰返し回数は、すでに4万回を超えている。

4.事故の状況

本蒸気回転釜は、1項の仕様に示すように第二種圧力容器の適用を受け個別検定を受けなければならないが、この個別検定を受検せず販売し、使用されていた。
事故は概略図に示す内釜と外釜の溶接線が全線破断し、外釜の蒸気圧力で内釜が飛び出したものである。
4万回を超える累積繰返し回数による疲労と溶接不良により破断したと推定するが、原因は現在調査中である。



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