圧力容器関係事故 平成17年
平成17年 1. 最高使用圧力を超えたN2ガスを送って破裂
| 発生月 | 事業場業種 | 労働者数 | 設備の種類 | 事故の種類 | 死傷者数 ( )内は死亡者 |
|---|---|---|---|---|---|
| 3月 | 機械等修理業 | 9名 | 蓄圧器(第二種圧力容器、最高使用圧力1MPa、内容積0.1025m3) | 破裂 | 1(1) |
事故の概況
ポンプユニット(タンクコンテナの清掃用設備)の安全弁について、窒素ガスボンベから蓄圧器を経由して噴出圧力調整作業を行っていたところ、蓄圧器が破裂し、その直撃を受けた作業員が被災した。
主要原因
最高使用圧力を大幅に超えた約5MPaの窒素ガスを蓄圧器に送り込んだために破裂した。
蓄圧器は個別検定に合格しておらず、安全弁が設けられていなかった。
定期自主検査を実施していなかった。
平成17年 2. 反応開始前に原料を仕込み一気に反応し爆発
| 発生月 | 事業場業種 | 労働者数 | 設備の種類 | 事故の種類 | 死傷者数 ( )内は死亡者 |
|---|---|---|---|---|---|
| 5月 | 化学工業 | 63名 | 反応器(第一種圧力容器、最高使用圧力0.98MPa、内容積10.24m3) | 爆発 | 3 |
事故の概況
クロロビニルマグネシウムを製造する反応器において、異常反応により反応器内の圧力が急上昇し、安全弁が作動したものの、フランジ部等から内容物のガス化したものが吹き出し、それに引火して爆発し、作業員3名が被災した。
主要原因
反応促進のための加温による温度上昇を、反応熱によるものと誤解し、十分に反応が開始されないまま原料が仕込まれたため、反応器内の原料が未反応のまま蓄積し、一気に反応して暴走したと推定される。作業主任者が選任されていなかった。
平成17年 3. 最高使用圧力を超えた蒸気を送って破裂
| 発生月 | 事業場業種 | 労働者数 | 設備の種類 | 事故の種類 | 死傷者数 ( )内は死亡者 |
|---|---|---|---|---|---|
| 5月 | 食料品製造業 | 2名 | 乾燥機(簡易容器、最高使用圧力0.098MPa、内容積1.08m3) | 破裂 | 0 |
事故の概況
おからの乾燥機(ジャケットに蒸気を通しておからを乾燥させる。)を運転していたところ、突然破裂して蒸気が噴出した。
主要原因
最高使用圧力を大幅に超えた0.7~0.8MPaの蒸気を送り込んだために破裂した。
乾燥機と安全弁の間に止め弁が設けられており、運転中も閉められていたため、安全弁が作動しなかった。
平成17年 4. ポンプで給水を続け腐食していた底板が破裂
| 発生月 | 事業場業種 | 労働者数 | 設備の種類 | 事故の種類 | 死傷者数 ( )内は死亡者 |
|---|---|---|---|---|---|
| 9月 | 建設業 | 110名 | 給水タンク(第二種圧力容器(タンク内の気相部分)、最高使用圧力0.3MPa(推定)、内容積0.64m3) | 破裂 | 1(1) |
事故の概況
道路改良工事においてコンクリートを練り合わせる必要があり、貯水タンクから給水するため同タンクのバルブを開いたが水が出ないので、給水用ポンプを起動させたところ、底部が破裂し、作業者に激突して被災した。
主要原因
タンク内にポンプで給水し続けたため、圧力が上昇し、腐食していた底部が破裂した。
タンクは個別検定に合格しておらず、安全弁が設けられていなかった。
タンクの定期自主検査を実施していなかった。
平成17年 5. 使用検査を受けずに一圧容器を運転し破裂
| 発生月 | 事業場業種 | 労働者数 | 設備の種類 | 事故の種類 | 死傷者数 ( )内は死亡者 |
|---|---|---|---|---|---|
| 10月 | 化学工業 | 15名 | 加熱器 (第一種圧力容器、最高使用圧力0.4MPa、内容6.94m3) | 高温物との接触 | 1 |
事故の概況
骨からの肉エキス及び骨粉を製造する事業場において、廃止していた第一種圧力容器を試運転をするために、内部に水を入れて蓋を閉め、0.38MPa程度の蒸気を注ぎ込んだところ、蓋が外れて蒸気が噴出し、蓋に取り付けられていた圧力計を確認していた作業員が蒸気を浴びて被災した。
主要原因
使用検査等を受けずに第一種圧力容器を運転した。
蓋の取付け部が壊れており、加圧時の締め付けも不十分であった。


