事故情報

圧力容器関係事故 平成19年

平成19年 1. エアータンク内に蓄積した炭化物に油が浸み込み発火爆発

発生月事業場業種労働者数設備の種類事故の種類死傷者数
( )内は死亡者
5月 鋼材製造業 76名 第二種圧力容器(最高使用圧力9.5kg/cm2、内容積0.08m3 爆発 1
事故の概況

工場内に設置した第二種圧力容器(コンプレッサー)のホースからエアーが漏れていた。ホースを交換するため、当該容器のバルブを閉じ、ホースを用意しているときに爆発が発生した。

主要原因

空気とともに吐出された霧状の潤滑油は、タンク内面に付着、高温・高圧の空気により酸化され、炭化物となって堆積する。堆積層に潤滑油が浸み込むと酸化反応により発熱が起きる。本件の場合、潤滑油が供給過多であったことから、主として堆積層内の発熱により、浸み込んだ油分が分解、発火し、圧縮空気中の油分に着火爆発したものと推定される。
また、当該容器の安全弁は取り外されていた。


平成19年 2. エアータンク内に蓄積した炭化物に油が浸み込み発火爆発

発生月事業場業種労働者数設備の種類事故の種類死傷者数
( )内は死亡者
6月 建設業 11名 第二種圧力容器(最高使用圧力11kg/cm2、内容積0.26m3 爆発 3
事故の概況

道路工事用機械の整備のための第二種圧力容器(コンプレッサー)から空気の抜ける音がし、ホースが抜け、エアータンクが爆発した。

主要原因

空気とともに吐出された霧状の潤滑油は、タンク内面に付着し、高温・高圧の空気と触れて酸化され、炭化物となる。運転に伴って炭化物の堆積が進み、そこに潤滑油が浸み込んで起きる酸化反応による発熱と空気の圧縮に伴う熱によって浸み込んだ油分が分解、発火し、圧縮空気中の油分に着火、爆発したものと推定される。


平成19年 3. 製造許可・製造検査を受けていない一圧容器が破裂

発生月事業場業種労働者数設備の種類事故の種類死傷者数
( )内は死亡者
9月 各種窯業又は土石製品製造業 9名 第一種圧力容器 破裂 0
事故の概況

消石灰を製造する工程において、容器に生石灰と水を入れ、攪拌している時に、突然容器が破裂し、工場が大破するとともに、近隣の工場、民家に破片が飛び、被害が発生した。

主要原因

製造時の焼成が不十分な生石灰が混ざっており、通常より化学反応が速く進み、容器内では、通常より急激な発熱、昇圧があったと思われる。
当該容器については、図面等がなく、強度が十分であったか確認されていないが、第一種圧力容器に該当するにもかかわらず、製造許可、製造時等検査等を受けずに、製造されたものを使用していた。
また、安全弁が取り付けられていなかった。


平成19年 4. 配管内に蓄積した炭化物に油が浸み込み発火爆発

発生月事業場業種労働者数設備の種類事故の種類死傷者数
( )内は死亡者
12月 自動車部品・付属品製造業 298名 第二種圧力容器(最高使用圧力0.98MPa、内容積19.3 m3 爆発 1
事故の概況

原動工場内に設置されたエアーコンプレッサ9台、レシーバータンク2基とその接続配管からなる圧縮空気製造、貯蔵設備で爆発があり、その爆風で建屋全体が吹き飛んだ。損傷がもっとも激しいことから、爆発は配管部で発生したと推定される。
各エアーコンプレッサには、毎日2回、コンプレッサの潤滑油補充が行われていた。

主要原因

霧状潤滑油は、吐出空気の滞留部で、高温・高圧空気に触れて酸化反応により炭化する。この炭化物の堆積は運転継続につれて進むが、レシーバータンクでは定期的に清掃が行われており、清掃が行われていなかった配管内で堆積した炭化物層に潤滑油がしみ込んで、酸化反応が進み、この反応熱と空気圧縮による熱とが相まって堆積層は高温となって発火し、霧状の潤滑油に着火した。




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