事故情報

圧力容器関係事故 平成20年

平成20年 1. タンク洗浄に腐食性を持つ洗浄剤と研磨剤を使い破裂

発生月事業場業種労働者数設備の種類事故の種類死傷者数
( )内は死亡者
1月 飲料製造業 12名 (圧力気体保有)容器(最高圧力0.1MPa(推定)、内容積2.5m3 破裂 1(1)
事故の概況

地ビール製造工場内でろ過器の部品洗浄作業を行っていたところ、壁を隔てた隣の部屋に設置されていたアルミニウム製のビール貯蔵用タンクが破裂し、タンク本体が壁を突き破って作業場所に飛び込み、タンクと洗浄用水槽との間にはさまれた。
タンクが破裂する約10分前まで、タンク内のビールを出荷用の樽に詰める作業を行っており、樽詰め作業中はタンク内部に0.1MPaの炭酸ガスが送り込まれていたが、災害発生時は樽詰め作業は一時中断されていた。

主要原因

タンク洗浄の際に、長期にわたって、アルミニウムに対して腐食性を持つ洗浄剤と研磨剤を併用したため、タンクのマンホール付近が腐食、磨耗により減肉し、常用圧力に耐えられなくなっていた。
また、板厚の減少に係る点検等が行われておらず、タンクは床等に固定されていなかった。


平成20年 2. 中古で購入し落成検査を受けず設置届けも未提出の圧力容器が破裂

発生月事業場業種労働者数設備の種類事故の種類死傷者数
( )内は死亡者
6月 化学工業 171名 第一種圧力容器(最高使用圧力2.5kg/cm2、内容積2.41m3 破裂 13
事故の概況

医療用ゴム製品を殺菌するため、製品を入れた水槽を圧力容器に入れ、ボイラーの蒸気により圧力容器内を加熱・加圧する試運転を行っていたところ、圧力容器のふた板が飛び、その反動で容器そのものが吹き飛んだ。
これに伴い、容器内の水槽に入っていた過熱水が水蒸気爆発を起こし、近くで作業していた労働者を吹き飛ばすとともに、工場の設備、窓等が破損した。

主要原因

最高使用圧力を超える圧力(0.6~0.7MPa)をかけた。また、以前に行った水圧試験において0.5~0.8MPaの圧力をかけたことにより変形した容器を矯正したり、補強板を溶接したりしていた。
当該容器は中古で購入したものであるが、使用検査を受けていなかった。また、設置届が提出されておらず、落成検査を受けていなかった。




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