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社内の品質意識の向上で社会に貢献
公開日:2009.09.15
(株)北海鉄工所
〔ボイラ・ニュース2009年9月号掲載記事〕
当社は、鏡板の生産を開始し50年近くになります。「安心と信頼の北海」として、全国に鏡板の販売を行っています。「ボイラ・ニュース」をお読みの方は、鏡板とはどのようなものかよくご存知だと思いますので、製品概要は割愛いたしますが、当社は圧力容器用鏡板としてJISの認定工場となっています。
溶接によるボイラー・第一種圧力容器の製造許可、高圧ガス保安法による溶接の認可、ASME U・U2スタンプ使用許可、中国圧力容器製造許可等各種団体、協会の許認可を受け今日に至っています。また、チタンやアルミなどの非鉄材料をはじめ、難加工性の材料についても加工実績を多数もっています。
ISOは、平成9年5月に品質システムISO9002─1994年度版で、日本ボイラ協会品質システム審査センターの登録を受け、ISO9001─2000年度版の移行審査を経て今回の更新となり、5度目の登録となりました。日本ボイラ協会品質システム審査センターには、ISO導入時より現在に至るまで当社の品質システムを見守っていただいています。
当社の鏡板は、圧力容器をはじめ石油精製、石油化学、原子力発電、火力発電、宇宙ロケット、薬品、食品、化粧品、パルプ、繊維などあらゆる分野で使用されています。社会的責任は大きく、「品質を優先した生産活動、より良い製品をより安く、より早く」をスローガンに生産を行っています。近年、お客様の要求はさらに厳しさを増しており、お客様の満足を得る「ものづくり」に徹するためにISOの導入を決定しました。
審査に関しては、ASMEスタンプでの経験があり、品質保証部としての対応には問題はなかったのですが、ISOでは関係する部門を含めた総合的な審査が行われました。マニュアルの理解、運用を全部門に徹底する必要があり、社内教育を行うこととなりました。品質保証に関わる活動を全部門に浸透させることができ、品質に対する意識を高めることができたのは、ISO導入の大きな収穫となりました。
今回の審査では1件の是正、4件の改善指導を受けました。マネジメントシステムの有効性の継続的改善の必要性を感じるとともに、安定した品質を維持・向上させるためには、決められたことの意味を理解し、決められたとおりに実施し、悪いところは改善していく努力を続けることが重要であると実感した次第です。また、“品質は品質保証部が作るものではなく、実際に物を扱っている人が作るもの”であり、現場力の向上に向けた活動を品質保証部として積極的に進めていこうと誓いました。
審査を通じて、日本ボイラ協会品質システム審査センターから多くのご指摘をいただいたことを今後の糧として、また、認証登録企業として、社会に貢献できる企業として、製品とサービスに信用される会社にしていきたいと考えています。