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PDCAによる”改善”の体質づくりにより顧客評価が向上
公開日:2009.07.15
(株)アイワ製作所
〔ボイラ・ニュース2009年7月号掲載記事〕
当社は、ボイラーおよび圧力容器用鏡板の専門メーカーとして、昭和48年に創業し、以来35年にわたる歴史を有しております。
多種少量の鏡板を大量生産する工場として最も重要視されるのは、標準化であるとの考え方で、平成9年には、日本工業規格の表示許可を取得し、万全の品質管理体制をとり、業界より高い評価を受けてまいりました。
さらに、時代の流れに対応すべく品質マネジメントシステムの強化にチャレンジし、ISO9001取得に向け全社挙げてこれに取り組んでまいりました。
平成17年11月に初回の審査を受け、平成18年1月に社団法人日本ボイラ協会より待望のJIS Q9001(ISO 9001)に基づく品質マネジメントシステムの認証登録を受けることができました。今回初めての更新審査に際しましては、財団法人日本適合性認定協会の立会要請を受け、従来になかったプレッシャーが加わった審査となりましたが、全員の努力の結果、スムースに終了することができました。
さて、現在の鏡板業界は非常に厳しい環境下に置かれていますが、標準化され、ISOが定着しました当社の製品の特徴といたしましては、小径鏡板・平鏡板・鋼管サイズ等の特殊な金型を常時多数保有しており、その生産枚数は業界のトップにランクされております。
また、材質分類からみますと、炭素鋼に比べて、オーステナイト系ステンレス鋼をはじめとした特殊材質の鏡板が非常に高い生産比率を示しております。さらに、品質、技術、納期、価格、サービスおよびコミュニケーションに対して顧客より高い評価を受けてきております。
更新審査が完了しました現時点で、定期的にフォローされていますマネジメントレビューにおける情報資料の充実、経営者のアウトプット、さらに、品質委員会、技術委員会等における確実なPDCA(Plan(計画)、Do(実施)、Check(監視)、Action(改善))が見られます。加えて、改善提案の充実、不適合品の発生の再発防止対策による大幅な改善等の成果が確実に現れております。
当社に対する顧客の最近のイメージアップは、顧客満足調査票で顕著に見受けられる評価の向上とともに、品質システムに対する見方が変化してきたのは、大きな変化であろうと感じております。
特に、従来、取引のなかった大手企業、当社に対する評価が必ずしも高くなかった顧客より品質保証に関する調査、品質保証協定書の締結、鏡板製作仕様書による品質、技術の取決め、鏡板関連技術資料などを求められるようになってきており、これが明日のアイワの飛躍の根拠となっていることがISO取得による大きな成果と考える次第です。