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ISOへの挑戦!社長を筆頭に全員参加で認証取得

公開日:2008.07.15

(株)前田鉄工所

〔ボイラ・ニュース2008年7月号掲載記事〕

 昨年5月7日全社朝礼にて社長から「品質方針」の発表があり、認証取得への第一歩(キックオフ)を踏み出しました。それから、343日後の本年4月14日(弊社102周年創立記念日前日)認証登録決定の朗報が、日本ボイラ協会品質システムセンターよりもたらされ、同28日には、池田会長様より直々に弊社社長へ栄えある登録証が授与されました。「社長を筆頭に全員参画で、やればできる」のISO精神に一歩近づいた瞬間でした。

 3年前、「クレーム撲滅」を目指し、品質管理部内に「品質対策課」を新設し、社内外の不適合事案(クレーム、問題等)をすべて掘り起こし、その発生の背景、真の原因の追究、対策・歯止め処置を実行してきましたが、件数の減少はみられたものの、安易な人為的ミスが30%強を占め、同種のミスが後を絶たない状態でありました。

 「基本に忠実な作業を」、「ルールに則った仕事を」、「報告・連絡をタイムリーに」等を声高に叫べども、なかなか効果が継続しないという状況が続き、これが100年の歴史の重みなのかと痛感しました。「昔からこれでやってきたのだから、いまさら…」と言う流れをどう変え、誰が作っても、従来以上の品質を保ち、さらには、団塊の世代の定年退職後の技術の継承をどう確保するか、その悩みの解決策が「ISOへの挑戦!」でした。

 昨年4月、品質対策課を「品質保証課」に改称し、併せてISO事務局担当としました。5月のキックオフ後、直ちにISO推進委員会を管理職を中心に総勢18名で立ち上げ、当初は「ISOの仕組み」、「ISOが要求していること」、「JISの理解(用語を含む)等」、「それらとQC活動との関連」を学習しました。その間「QC工程表」の作成を進め、「品質マニュアル」の作成は、7月から始まり9月半ばにまで及びました。運用開始後、12月中旬、本年1月と改訂版を発行し、「前田QMS」の確立を進めてきました。この間、7名の内部監査員を中心にQMSの見直しを進めてきたことがその後の監査実務に大いに役立ちました。そして、3月の本審査を迎えました。

 初代社長が掲げた「まごころの訓(おしえ)」に沿って、人として、もの造りのプロとしての道を学びつつ百年の歴史を刻んできましたが、その重さに全社員が自信と誇りを共有し合い、ISOの永劫的継続を創立記念日に改めて誓ったのでした。

 最後に、初回審査をご担当いただきました貴会品質システム審査センターには厚く御礼申し上げます。